みなさん、海外旅行先での食費や交通費などは何を使って払っていますか?
現金?それともクレジットカードやデビットカードのカード払い?
キャッシュレスが進んでいる時代ではありますが、まだ旅行先によっては現金しか扱っていないところや、カード決済だと数%手数料を取られるところも多くあります。
私も先日タイに旅行に行った際に、カード決済が3%の手数料を取るところがほとんどで、現金を使うべきなのか、手数料払ってでもカードを使うべきなのか迷ったことがありました。
現金も、両替の際に必ずしもレートがめちゃくちゃいいところで両替できるとは限らないし、キャッシングも手数料がかかります。
今回の記事では、海外旅行先の支払いで旅行者がよく直面する、
手数料がかかってもカード支払いすべき?それとも現金払いにすべき?
という疑問を解決すべく、実際に計算して検証した結果をお伝えします。
現金決済もカード決済も手数料はかかる
例えば、現在私がこのブログ記事を書いている2024年3月13日のタイバーツのレートはこんな感じです。
1バーツ=4.14円です。(5年前は3円台だったのに・・・円安が進んでます)
ただ、これは現在の為替を示しているだけで、実際に現金を両替してみたらレートがもっと悪い場合がほとんどです。
両替所も手数料をとらないと利益がないから仕方ないですよね。
またカード払いの場合は、決済額としてはレート通りで支払えたとしても、海外決済手数料が取られます。
両替した現金vsカード払いどちらの方が手数料が多い?
実際にタイバーツを例に計算してみましょう。
今タイバーツの為替が1バーツ=4.14円として、Xバーツの支払いをしたいとします。
ある両替所で、\(1バーツ=(4.14+a)\)円で両替できるとします。
Xバーツ=(4.14+a)×X 円
手数料として払っているのは\(aX\)円です。
一方で、カード払いで払う時、海外決済手数料がb %とします。
\(p=\frac{b}{100}\)とおきます。
\(Xバーツ=X×4.14×(1+p)\)円
手数料として払っているのは\(4.14Xp\)円です。
両替の手数料\(aX\)と、カード払いの手数料\(4.14Xp\)のどちらが高いかわかればいいわけです。
どちらもXがかけられているのでそこは省略して、\(a\)と\(4.14p\)を比較して判断すればいいことになります。
今回はタイバーツで、1バーツ=4.14円で計算しましたが、タイバーツでなくても、他の通貨でも同じように計算ができます。
1現地通貨=\(r\)円
両替 1現地通貨=\((r+a)\)円
カード手数料 \(b\)% ,\(p=\frac{b}{100}\)
\(a\)と\(rp\)を比較して、
\(a\)の方が大きい=両替の手数料の方が高い=カード払いがお得!
\(rp\)の方が大きい=カードの手数料の方が高い=両替した現金払いがお得!
現実的に、カードで支払うたびに計算するわけには行かないので、海外旅行に持って行くカードを決める際や、両替の時に計算して今後の支払いの目安にするのがいいかなと思います。
① 手持ちのカードの決済手数料を調べて、rpを計算する。
② r+rpを計算する。
③ 両替時のレートが、②の値より高ければカード払いが得。
具体例
文字式だと分かりづらいので具体例でいきましょう。
レートはどうしても日によって変わってしまうので、旅行中に大きくレートが変動しない前提です。
あくまでも目安として考えてくださいね。
楽天カードvs現金払い
例えば、今、米ドルのレートが1ドル=147.67円とします。
楽天カードで決済する場合海外事務手数料は2.2%です。(2024年4月以降)
つまり\(b=2.2\)です。
$$rp=147.67p=147.67×\frac{b}{100}=147.67×\frac{2.2}{100}=3.25$$
つまり、両替した時の米ドルのレートが1ドル=147.67+3.25=150.92円よりも高ければカード払いの方が得、1ドル=150.92円より低ければ現金払いの方が得ということになります。
数円の差かもしれませんが、両替する時点で「1ドル149円で両替できたからなるべく現金で払おう」とか「1ドル151円で両替だったからなるべくカード払いにしとこう」とか頭に入れておくといいかもしれませんね。
3%手数料vs現金払い
下で紹介するRevolutカードは海外決済手数料がかからないのですが、お店によってはカードの決済に手数料を取ってくるところがあります。
タイに旅行に行った時、カード支払いができるほとんどのお店で3%の手数料がかかりました。
3%って結構手数料として高いですよね・・・?
こちらも計算してみたいと思います。
今、タイバーツのレートが1バーツ=4.14円だとします。
カードの決済手数料が3%なので、\(b=3\)です。
$$4.14p=4.14×\frac{b}{100}=4.14×\frac{3}{100}=0.12$$
つまり、両替した時のタイバーツのレートが1バーツ=4.14+0.12=4.26円よりも高ければカード払いの方が得、1バーツ=4.26円より低ければ現金払いの方が得ということになります。
海外決済手数料を節約できる最強カード【Revolutカード】
なるべく手数料は払いたくない。。。
そんな方は、海外でカード決済するときの手数料を節約できる、Revolut カードは海外に行く前には必ず作っていきましょう。
Revolut カードは入会金・年会費無料のデビットカードです。
Revolutカードの詳細解説と、実際に海外で使ってみたレポの記事リンクを貼っておきます。
まとめ
カード払いと現金払い、どちらが手数料がかからないかの計算方法をご紹介しました。
あくまでも、旅行中にレートが変わらない前提での計算です。
実際に旅行していると、常にお得な方法がとることが正解ではないですよね。
「現金はあまり使いたくないから、手数料が高くてもなるべくカードで払おう」
「もうすぐ帰国だからなるべく現金使い切りたい・・・」
などなど。
なので今回の計算は、カードで支払うか現金で支払うか迷った時の1つの判断材料になればいいなと思います。
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